20260711

明日はTOEICだが本当に嫌で、逃避として出町座に濱口竜介『何食わぬ顔』を観に行く。学生映画監督役の濱口竜介のキレ芸が面白いし、好きなタイプを聞かれた時の「俺は女の子だったら誰でも好きだよ」という台詞がカッコいい。

この映画はずばり「顔」の映画。駅でも空港でも、大量に顔のアップが映り、スロットゲームのように目まぐるしく入れ替わる。

8ミリフィルムで画質がぼやぼや。音響もしょぼいのだが、むしろそれがいい。分かりやすいストーリーというよりかは、だらだらと撮影が続く。サークルの監督の撮影に着いていったとき毎回こんな感じだったなと思い出す。現実世界の濱口竜介がやらなそうなムーヴをやっていてニヤニヤできた。

三宅唱『旅と日々』が劇中劇→本編の順だったのに対し、本作は本編→劇中劇の順。と言ってしまえばそれだけだが、劇中劇を全編流してくれるのが嬉しいし、それそのものの枠を飛び越えて本編と劇中劇が並行関係を築いているようにも見えた。

昔はどこかしこでタバコが吸えていた。諸君羨ましいだろと言われているようなタバコシーンがふんだんにあり、その通り羨ましい。

競馬場の馬、電車、辞書、サッカー、電話、缶積み。「頭の中でサッカーをしよう」という台詞からエンディングまでの爽快感。

濱口竜介の凄い点の一つは、話を聞かせるところだと思う。テンポ感は今の彼の映画に通じる。電車内で辞書を淡々と読むというシチュエーションでさえ、テキストが気持ち良く頭に入ってくるような感触を覚える。

恐怖分子の新フライヤーを持って帰る。焼きそばを作りたくてスーパーに行ったものの、肝心の麺を忘れて再び赴く。ありえないミスが多いし、頭の中に靄が掛かっている気もする。

数年前に撮った映画を再編集。カラーグレーディングや音響を直したい。

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